立川ハーフ(反省)と「粘り」について

今日は立川ハーフの反省をもとに、「粘り」について書いていきたいと思います。

 

まずご覧いただきたいのがこちら


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LAPを見れば大体レース展開がわかると思いますが、結構順調に入ったのにも関わらず豪快にたれました。

 

レースプランとしては、67分台を目標にしていたので3分10秒のペースで行けるところまで行き、あとは3分15秒で粘る作戦。

細かいアップダウンのある公園内に入る13km地点までは、完璧でした。

集団を上手く使って省エネで流れにのる走りは僕の一番得意とするところです。

レース30分前に時計のバンドがブリッと千切れ、時計なし状態だったのにも関わらずレースプラン通りのペースで走ったのは本当に偉いと思います。(すごい)

 

問題はそこから、公園に入ってさぁここからが勝負だ!粘るぞ!と思ったのにも関わらず全く粘れない。本当に、粘れない。

最終的に心が折れまくり、見るも無残なペースに、なってしまいました。

走りながら思ったのは、「公園入ってから粘ろ!思ってたけど粘る練習してねえ!」ということでした。

 

というわけで今回は上述のレースで露呈した僕の課題である「粘り」について自分の考えを書いていきたいと思います。

 

まず、ここで言う「粘り」は

"レースの後半もしくは苦しい局面が訪れた時に、ペースダウンを最小限に抑えること"

だと定義します。

今回のレースでいうと、13km過ぎにコースが細かいアップダウンに入ったときに必要とされました。

 

13km過ぎの僕の状態は感覚的になりますが、閾値はまだ越えておらず呼吸にもいくぶんか余裕がありました。

それにも関わらず大幅にペースダウンしてしまった理由はフォームが崩れてしまったからです。

人の体は距離を走ると筋肉や腱などに細かい傷がつき、出力が弱まっていくと言われています。

僕の身体にその症状が顕著に表れたのは上述した13km過ぎのところでした。

しかし、それは想定内です。実際のレースプランとしても公園内からは粘ると決めていました。

レースの後半で多少なりともフォームが崩れることは、これまでの経験から十分にわかっていることです。

 

想定外だったのは自分が予想以上に「粘る」ことが出来なかったことです。

そして、その原因は

「これまでの練習で、フォームが崩れたあとの筋肉を動員してこなかったから」

だと思っています。

フォームが崩れるということは、普段の走りと違うフォームになるということなので、当然動員される筋肉も違ってきます。

これは僕の完全な主観ですが、俗に言う「フォームの汚い」選手の方が、フォームが崩れてからも粘れる傾向が強いと思います。

それは普段の練習から、崩れたフォームに近いフォームで走っているので、動員される筋肉が近いためだと思っています。

 

僕はこれまでの練習で、インターバルにしてもペーランにしても最後まで崩れることなくこなすことをテーマにしてきました。

フォームが崩れたとしても閾値を大きく越えたものによる崩れで、足へのダメージによってフォームが崩れた練習はここ1年間でほぼ行ってきませんでした。

その理由は、今の僕の主戦場がトラックの5000mで足へのダメージによるフォームの崩れがほぼ発生しない距離だからです。

しかし、いくら主戦場では必要ないとはいえ、ハーフや駅伝では必要となってくる能力です。

僕だってロードで活躍したいんです。

 

今回の課題である「崩れた際の粘り」について2つの解決法があります。

①最後までフォームが崩れないようにトレーニングする。

②崩れたあとでも粘れるようにトレーニングする。

①についてはこれまで取り組んできたところなので、今回は②について考えていきたいと思います。

 

まず、真っ先に思いつく解決策としては

・走行距離を増やす

ということです。

基礎能力の向上はもちろん、疲労をためた状態で走ることでレース終盤に近い身体の状態で普段の練習を行い、「粘る」際に動員される筋肉を動員します。

これが一番ベーシックな粘り耐性をつける練習だと思います。

もちろん、この方法は有効だと思います。

月間走行距離が今の倍くらいだった学生の時はハーフの後半もしっかり足が動いていました。

 

ただ、この方法はもう既に学生の時に実証済みなので今回は違う方法で粘りの改善に取り組んでみたいと思います。

 

今回僕が取り入れるのが「トレイルランニング」です。

取り入れる目的は

①アップダウンの激しいコースを走ることによって足に短期間で強いダメージを入れる。

②ダメージを入れ、フォームが崩れた状態で走ることによって違う筋肉を動員する。

 

トレイルはマラソンレーニングとしても決して突飛な方法ではなく、川内選手や高橋尚子選手も取り入れています。

高橋選手はトレイルのダウンヒルは足に強い衝撃を与えることが出来るため、マラソン終盤の足へのダメージ耐性をつけることが出来ると語っています。

 

また、激しいダメージを入れた後には、少なからずフォームが崩れるため、その状態で走ることによって"粘るための筋肉"を動員したいと思っています。

山に行く時間がない時は、クロカンや距離走で代用しようと思います。

いずれにしても、恒常的にダメージを蓄積させるのではなく、一回の練習でフォームが崩れる(粘る状態になる)までダメージを与える方法です。

 

これからこのような方法で「粘り」について改善していこうと思っていますが、自分の強みであるテンポの良い走りもキープしなくては行けないのでトラック練とバランス良く行っていきます。

 

以上、ご意見等ございましたらどしどしお寄せください。