日本人ランナーの体型について

 

こんにちは、今日はBMIを参考にして日本人ランナーの体型について書いていこうと思います。

 

BMIは(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))で求めることができ、体型に関しての世界的な基準として汎用されています。

試しに僕のBMIを計算してみると、

 

53kg÷1.72m÷1.72m=17.9

 

になります。簡単に計算できるので皆さんも計算してみてください。

BMIは以下の通り分類されます。

(表1)

18.5未満     低体重

18.5以上25未満  普通体重

25以上      肥満

 

BMIを参考にすると僕は「低体重」ということになります。

BMIは脂肪量や筋肉量などの身体組成を含意していないので、詳細な体型を知るためには別の計測方法を用いる必要がありますが、参考として使用することは出来そうです。

 

では、BMIを基に見てみると、日本人ランナーとして最適な値はどのあたりなのでしょう。

今回は現時点(2019.0317)でマラソングランドチャンピオンシップMGC)への出場権を手にしている男子選手30名のBMIを計算してみました。(決して暇なわけではありません。)以下よりご覧ください。

参考元:http://www.mgc42195.jp/finalist/

   

BMI数値順)

服部勇馬選手 176cm 63kg   20.3(BMI)

川内優輝選手 175cm 62kg   20.2

今井正人選手 169cm 56kg   19.6

二岡康平選手 175cm 60kg   19.5

藤本拓選手  166cm 54kg   19.5

山本憲二選手 165cm 53kg   19.4

中本健太郎選手173cm 58kg   19.3

村澤明伸選手 167cm 54kg   19.3

木滑良選手  168cm 54kg   19.1

上門大祐選手 176cm 59kg   19.0

大塚祥平選手 170cm 55kg   19.0

堀尾謙介選手 183cm 61kg   18.8

佐藤悠基選手    179cm 60kg   18.7

井上大仁選手 165cm 51kg   18.7

山岸宏貴選手 170cm 54kg   18.6

橋本崚選手  170cm 54kg   18.6

岩田勇治選手 170cm 54kg   18.6

福田穣選手  166cm 51kg   18.5

中村匠吾選手 172cm 55kg   18.5

宮脇千博選手 176cm 57kg   18.4

竹ノ内佳樹選手176cm 57kg   18.4

藤川拓也選手 163cm 49kg   18.4

山本浩之選手 172cm 54kg   18.2

園田隼選手  166cm 50kg   18.1 

岡本直己選手 176cm 56kg   18.0

大迫傑選手  170cm 52kg   17.9

谷川智浩選手 161cm 46kg   17.7

河合代二選手 175cm 54kg   17.6

神野大地選手 165cm 46kg   16.8

設楽悠太選手 174cm 48kg   15.8

平均値            170.9cm 54.5kg 18.6

 

以上30名の選手のBMI平均値は18.6となりました。

更に見ていくと

20台は2名、19台は9名、18台は14名、17台が3名、16台が1名、15台は1名

となり、18台が過半数に迫る人数となっています。

 

印象的なのは、服部勇馬選手の20.3という数字。

かなり線の細い印象だったのですが、数字でみるとこの中では最もBMIが高いということになります。

このレベルの選手で脂肪が落ち切っていないという可能性はあまりないので、それだけ筋肉や骨格がしっかりしているということでしょうか。

 

また、もっともBMIが低かったのは設楽悠太選手で15.8という群を抜いて低い値でした。

※この数字にはちょっと疑問があって、MGCのHPだと身長が174cmとなっているのですが、ほかのサイトを見てみると170cmとなっています。4cmも違うと大分BMIも変わって16.6となります。(それでも30人中二番目に低い)

兄の啓太選手は169cmの48kgなので悠太選手の身長も170cmの方が正しいではないかと思っています。

(まさかヴェイパーフライを履いた時の身長??)

 

先にも述べた通り、BMIは身体組成を含意していない基準なので、参考程度ですがこうやって比較してみるとぼんやりとランニングに適した値が見えてきます。

日本人ランナーは18台の選手がもっとも多いという結果になりましたが、外国人ランナーについてはどうでしょう。

 

黒人系

フェイサ・リレサ選手   175cm 67kg 21.8

エリウド・キプチョゲ選手 170cm 57kg 19.7

ハメド・ファラー選手  175cm 58kg 18.9

 

白人系

ソンドレ・モーエン選手  178cm 62kg 19.5

ゲーレン・ラップ選手   180cm 63kg 19.4

ジェイク・ロバートソン選手188cm 62kg 17.5

 

外国人選手についてはそもそも身長と体重を知るのが難しく、上記の有名選手のデータしか集めることが出来ませんでした。(どこかまとまってるサイトを知っていたら教えてください。)

本当に参考程度ですが、キプチョゲ選手のBMIが19.7、リレサ選手が21.8という値で、日本人と比較すると今井正人選手より高い値を示しています。

今井選手は日本人選手の中でもかなり体格がしっかりしている印象だったので(実際上から三番目のBMI)それよりキプチョゲ選手・リレサ選手のBMIが高いことに驚きました。

もしかしたら、外国人の選手は日本人より体格のしっかりしている選手が多いのかもしれません。(どちらが良いのかはまた別の議論)

 

上記のことから考えてみると、僕のBMI17.9という数値はランナーとしては悪くない数値だと思います。

ただ、MGCの平均値の18.6から考えると

18.6×1.72×1.72=55.0kg(BMI×身長×身長=体重)

まで体重を増やしても良いのかなとも思います。

トップアスリートの彼らと僕を比較すると、僕より1kgも2kgも脂肪量が多いということはあまり考えられないので、筋肉量に増やす余地があるということになります。

 

このように、BMIは自分の最適体重を考えるにあたってある程度の参考になると思うので、皆さんも是非計算してみていください。

僕のように、やや体重(筋肉量)を増やしても良いと考えられる人や、もう少し脂肪を落としたほうが良い人もいると思います。

 

今、脂肪や筋肉について考えるのにはまっているので、そちらについても後日まとめたいと思います。

その時も、どうぞご覧ください。ご覧いただきありがとうございました!